東京物語 (集英社文庫)

東京物語 (集英社文庫)

いやぁ、おもろかった。普段通勤時間にしか読まないので早くて一週間、長くて2週間くらいのペースで読んでるけど、これは2日で読んだ。読み進められる時間があったってのもあるけど、何よりおもしろかった。昔から東京に憧れてて東京に出てきて東京に住みついてる人が読んだら大抵の人面白いんじゃないかな?東京物の優越感とか、東京に憧れる青春とか、とても共感。でも仕事の話も結構あって、今の私に凄くためになる言葉とかあったりしたので思わずマーカー引きたくなったよ。
奥田英朗の文章は切迫感ある。主人公は凄く忙しいし、常に時間に迫られているんだけど、その感覚が凄くよく伝わってくる。凄く忙しい中で他人に振り回されるストレスとか、良く伝わってくる。臨場感ってやつですかね。伊良部作品も山場にはこんな感情起こったな、そう言えば。起承転結がしっかりしてるのか。もともとコピーライターだからか凄く推敲されてるのかもしれないけど。単なる勢いだけじゃない気もする。
それにしても新しい職場は私が学生のころ通い詰めた本屋の上にあるのでまたこの本屋に通い詰められるかと思うとわくわくします。ここの本屋はフロアの3分の1が音楽本やらデザイン本やら写真集やら映画本やら料理本やらのカルチャースペースになっててそこだけちょっと床や本棚のテイストも変わってて、そりゃまーテンションが上がるのです。学生時代時間作っては、また時間つぶしにも週に何回も通ったわ。2時間も3時間も居たこともあったし、たくさん散財もしたしね。所謂思い出の場所です。まぁ、行けるとしても休憩時間になので数分のかんじだけどね。今日も結構な散財したけどね。学生のころと買ってるものがかなり違うのがいいのやら悪いのやら。当時はサブカル系の漫画とか無駄にデザイン本とか写真集とかだったけど、今日はビジネス本と小説。大人になったのかしら。でも購入した後カルチャースペースで小一時間立ち読みして帰ったけどね。